みなさま
いつもグリーンピースのメールを読んでくださり、どうもありがとうございます。グリーンピースの高田です。
もう9月。東京はまだまだ暑い毎日ですが、今年もあと4ヶ月。早いっ…!というのが私の実感ですが、みなさまはいかがですか。
私は夏休みに家族で千葉・房総の海と山を楽しみました。旅をすると、日本ってほんとに素晴らしいところだなぁ〜としみじみ感じます。
前回お送りした「気候変動とクルマと自動車会社」 のメールにもたくさんの反応をお寄せいただき、どうもありがとうございます。
120件以上届いているご感想も、すべて拝読しました。とても励みになっています。ご感想の中からいくつか抜粋してご紹介しますね。
車の1日の平均使用時間が30分というデータに驚いた。 住まいは田舎の山の中で電車は約1.5時間に1本、JR駅まで徒歩2㎞、バスは1日2本で土日は無し。車が無いと生活できません。 非都市生活者や高齢者にとって、日常生活における移動をクルマなしで解決するのは難しい課題と感じます。 社用車なのでどうしても必要です。 車での移動は他のどんな移動手段よりも好きです。 |
1日30分しかクルマは使われていないというデータには、たくさんの方から「驚いた」「知らなかった」「言われてみれば確かにそうかも」といった反響がありました。
また、「クルマの利用は減らしたほうがいい、でもクルマ自体やクルマでの移動が好き」というコメントもいくつかありました。好きなものを減らしたりやめたりするのは気が進まないですよね…。
環境のことはとても気になるけど、クルマでの移動が好きという方、そして今はクルマが手放せないという方もたくさんいらっしゃると思います。
グリーンピースは今すぐクルマの利用をすべての人にやめてほしい、とは考えていません。それよりも今のみなさまが楽しめることから、環境への取り組みを始めることをおすすめします。
個人ができる取り組みはライフスタイルに直結することが多いです。身近なことだからこそ、好奇心とワクワクを感じながら変化を試す姿のほうが、周囲の方も「そういうのもいいね!」と共感してくれるのではと思うからです。
何から取り組めばいいか迷っている方には、国立環境研究所などが共同開発した「じぶんごとプラネット」というツールをご紹介します。生活の中で排出される温室効果ガスを可視化して、脱炭素ライフスタイルの効果の高い選択肢を提案してくれるプラットフォームです。
私もこの夏に利用してみたところ、移動にかかる排出が最も多いことが分かり、旅行先を電車で行ける房総に変更してみました。誰でも無料で利用できるので、こういったツールをヒントに削減効果が高い取り組みを探してみてくださいね。
こうした個人的な取り組みも含めて、私がいま全力で取り組んでいるのが、グリーンピースのキャンペーンのひとつ「Drive Change」です。
Drive Changeでは2021年より自動車業界や交通部門の脱炭素を求める働きかけを続けています。
このキャンぺーンに取り組む背景には、日本の大手自動車メーカー数社だけで、日本全体の温室効果ガス排出量に匹敵するほどの二酸化炭素を排出している、という事実があるからなんです。
環境への取り組みは個人の努力も大切ですが、構造的な変化も同時に重要です。だからこそクルマを「つかう」私たちと、クルマを「つくる」自動車会社のみなさんがともに力を合わせて、より良い移動の形を作っていけたら…。
そんな想いを込めたDrive Changeキャンペーンのロゴとスローガンを、最後にご紹介させてください。
このスローガンには、移動の楽しみやワクワク、健やかな暮らしを未来へつないでいきたい、そのために今本気で温室効果ガス排出を減らそう、必要に応じた最適なクルマの数に減らそう、過剰な資源採掘・使い捨てを減らそう、という意味を込めています。
ロゴのタイヤ部分には∞(無限)マークをあしらい「持続可能性」や「次世代へのつながり」を表現しました。このスローガンとロゴを使って、今後さまざまな活動や発信を進めていきます。
先日、Youtubeでのラジオ配信もはじめました。わたくし高田が日常から得た気づきなどをゆるっと発信しています。興味のある方はぜひご視聴ください。
次回以降のメールでは、多くの方が関心を寄せてくださったテーマについて順に取り上げていく予定です。どうぞお楽しみに。
ロゴやスローガンについてのご感想など、ぜひ下記のいいね・びみょうボタンからお寄せください。メールの最後にアンケートの案内もありますので、ぜひご協力いただるとうれしいです。最後までお読みくださって、どうもありがとうございました!
グリーンピース・ジャパン プロジェクトマネジャー
高田久代
気候変動にも取り組むNGO「環境エネルギー政策研究所(ISEP)」さんが実施中の、電気自動車(EV)ユーザー向けアンケートのご案内です。
「EVユーザーの皆さまの率直な声を、国や自治体、自動車メーカー、充電インフラ事業者に伝えて、改善を期する機会にしたい」とのことです。所要時間は約5分、締切は9月7日(日)です。下記のリンクより、ぜひご参加ください。
アンケートのURLはこちらです
[配信元] 国際環境NGO グリーンピース・ジャパン グリーンピースは、環境保護と平和を願う市民の立場で活動する国際環境NGOです。 |
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